過労死なくしたい 大阪センター発足 「遺族の声 対策に」=大阪
2015.03.18
過労死なくしたい 大阪センター発足 「遺族の声 対策に」=大阪
読売新聞 大阪朝刊 大阪2 32頁 444字 03段昨年11月に過労死等防止対策推進法が施行されたのを受け、被害者の遺族や弁護士らでつくる「過労死防止大阪センター」の結成総会が、大阪市内で開かれ、約130人が参加した。企業や学校向けの啓発講座を行うほか、行政と連携して過労死対策を推進する。
同法は初めて過労死防止が国の責務であることを規定。昨年10月に全国センター(東京)、同11月には兵庫センターが相次いで設立された。国は遺族の協力を得ながら、対策の方針を定めた大綱づくりを進めている。
結成総会では、大阪労働局や府内の自治体への積極的な提言など基本方針を確認。49歳の夫を失った遺族で、副代表幹事に就いた寺西笑子さんは「労災認定され、裁判で会社に謝られても夫は二度と帰ってこず、残ったのは自責の念だけ。だから、遺族の教訓を生かしてほしい。過労死を減らすのではなく、なくすために奮闘したい」と訴えた。
相談や問い合わせは、大阪センター(06・6365・5800)へ。
写真=過労死防止を訴える寺西さん(右端)(大阪市中央区の府立労働センターで)