代表挨拶

代表幹事　松丸　正（弁護士）

　過労死等で大切な人を亡くした遺族・家族の「二度と過労死等はあってはならない」との思いから始まった過労死等防止に向けての運動は、２０１４年６月に、国会で全会一致で「過労死等防止対策推進法」が成立することによって結実しました。
　「推進法」は、過労死の防止を国および自治体の責務として定め、事業主にも国と自治体の対策に協力することを定め、「過労死等の防止のための対策に関する大綱」も２０１５年６月に発表され、過労死防止の推進に向けての、国としての具体的取組みの推進が始まっています。
　「推進法」により過労死等を防止する実効性ある対策を推進するため、過労死等の遺族・家族、労働者・事業者団体・市民ら、学者・弁護士・ジャーナリストらにより、２０１４年１０月に民間団体「過労死防止対策推進全国センター」が設立され、大阪における地方センターとして、当センターは２０１５年３月に設立されました。
　大阪は過労死等の救済や「推進法」制定に向けての運動で、全国でも先駆的な役割を果たしてきました。
　当センターは、過労死防止の思いを共通にする方々の参加の下に、国や自治体や労働団体、使用者団体と連携しつつ、大阪において過労死等をなくすための諸活動を行なっていきます。
　多くの方々のご参加をお待ちしています。