過労死防止センター:遺族、弁護士らが設立 きょう大阪で /大阪
過労死防止センター:遺族、弁護士らが設立 きょう大阪で /大阪
2015.03.13 毎日新聞 地方版/大阪 26頁 (全503字)過労死等防止対策推進法(過労死防止法)の施行(昨年11月)を受け、過労死遺族や弁護士、学者らが13日、民間団体「過労死防止大阪センター」を設立する。午後6時半から大阪市中央区北浜東3のエル・おおさかで結成総会を開き、市民に参加を呼びかけ「過労死ゼロ社会」を目指す。
過労死防止法は防止対策を国の責務と定め、自治体や事業主、国民にも協力や理解を深める努力を求めている。センターは法の趣旨を継続的な活動で実現するのが目的で、結成準備会が昨秋から準備を進めてきた。
若者に訴えるため高校や大学に出向き、遺族の思いや法律の趣旨を聞く出前講座を開いたり、事業主向けの防止セミナーを企画する。さらに自治体に働きかけながら実態調査も進め、今月17日に大阪労働局、府との懇談会を予定している。
13日は、夫を過労自殺で亡くした「全国過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表や関西労働者安全センターの西野方庸事務局長らによるリレートークなどを行う。柏原英人・準備会事務局長は「多くの方に参加してもらい、過労死をなくしたい」と話している。総会は資料代500円。問い合わせは準備会事務局(06・6365・5800)。【堀江拓哉】