過労死なくそう、民間のセンター
2015年03月14日
朝日新聞 朝刊 大阪府・2地方 028 00351文字
過労死なくそう、民間のセンター 全国2カ所目 /大阪府過労死のない社会を目指す「過労死等防止対策推進法(過労死防止法)」が昨年11月に施行されたことを受け、大阪の弁護士や遺族らが13日、対策を後押しする民間団体「過労死防止大阪センター」を立ち上げた。遺族らが体験を話す出張授業を高校や大学で開くなどして啓発に取り組むという。
同日夜、大阪市中央区で結成総会があり、代表幹事の松丸正弁護士が「この日を境に大阪から過労死をなくし、全国に広げていきたい」とあいさつした。同様の団体は昨年11月設立の兵庫センターに続き、全国2カ所目だという。
過労死防止法は過労死対策を初めて国の責務と明記した法律で、過労死の実態調査や啓発、相談体制の整備などを掲げる。センターは国などと連携し、当面は就職を控えた学生や企業経営者らを対象にした講演活動に力を入れる。
(太田航)